2011年8月9日火曜日

復習の例文002

A: coi miktan.
B: coi
A: xu do pu sanga
B: na go'i .i mi pu citka le sluni
A: do nelci lenu citka le sluni
B: ba lenu mi citka kei do klama le mi zdani

sanga: x1はx2(音楽)をx3(聴衆)に歌う/詠唱する
citka: x1はx2を食べる
sluni: x1はx2(種類)のネギ属(ネギ/タマネギ/シャロット)
nelci: x1はx2(物/事)を好む/好き/気に入っている

「.i」はロジバンで文同士を分かつために使われます。文末のピリオドが発声されるバージョンだと思ってください。

3行目、「歌ってたの?」
4行目、「いいえ。ネギを食べてた。」
5行目、「ネギ食べるの好きだね。」
6行目、「食べた後にあなたが私の家に来た。」

wikibooksノート009第6章その2・時制2

ba lenu mi citka le rismi kei mi pinxe le tcati
私は米を食べた後、茶を飲む。
citka: x1はx2を食べる
rismi: x1はx2(種類)のイネ科植物(米)
pinxe: x1はx2(液体)をx3(容器/起源)から飲む
tcati: x1はx2(葉/原料)の茶/紅茶/緑茶

{ba le(nu mi citka le rismi kei)} mi pinxe le tcati
baの後にはsumtiが入る。baによって、「(le以降のsumti)の後」を表す。
また、nu句を終端子keiで閉じている。

ba le rismi ku mi pinxe le tcati
米の後に私は茶を飲む。
sumtiのle rismiを終端子kuで閉じている。
le rismiを誰がどうするのかは言っていない。文脈で決まる。

baku mi pinxe le tcati
後で私は茶を飲む。
baの後、終端子kuですぐ閉じて、sumtiを省略している。
「ba mi pinxe le tcati」は「私の後、(誰かが)茶を飲む」という意味。baの後はsumtiが来る。

mi ba pinxe le tcati
私は茶を飲むだろう。
baはselbriのpinxeにかかり、未来時制を表す。

2011年8月8日月曜日

wikibooksノート008第6章その2・時制1

pu:過去、ca:現在、ba:未来
ロジバンでは時制を表す語が無い場合、それは文脈によって判断される。時制は必須ではない。

le mi xirma pu citka le cakla
私の馬がチョコレートを食べた。
xirma: x1はx2(種類)のウマ科動物
citka: x1はx2を食べる
cakla: x1はx2(種類)のチョコレート/ココア
この場合、selbriを表すcuは不要。

zi za zuが時間の短・中・長を表す。

le mi xirma puzi citka le cakla
私の馬が少し前にチョコレートを食べた。

le mi xirma puzu citka le cakla
私の馬がだいぶ前にチョコレートを食べた。

ma'ovlaは連続する場合、分かち書きせず続けて書いても良い。
発話されるときは同じである。

wikibooksノート007第5章その2・変数項の入れ替え

selbriの変数項を入れ替える方法として、fa fe fi fo fuを項の前に置くことで場所を自由に動かせることをすでに学んだ。これを置換という。
ここではse te ve xeによって、項を入れ替え、強調部位を変える方法を示す。
このse te ve xeはselbriの前に付き、初期設定の変数項の順番を入れ替える。これを転換という。

se
x1とx2を入れ替える。
mi se klama do
私の所にあなたは来ます。
le sluni cu se citka do
ネギはあなたに食べられる。(受け身的な表現となる)
citka: x1はx2を食べる
sluni: x1はx2(種類)のネギ属(ネギ/タマネギ/シャロット)

以下はほとんど使わない。

te
x1とx3を入れ替える。
mi te klama do ti
私の所からこれはあなたの所に来る。

ve
x1とx4を入れ替える。
mi ve klama zo'e zo'e do
私を経由してあなたは来る。

xe
x1とx5を入れ替える。
le karce cu xe klama zo'e zo'e zo'e mi
車で私は来る。
転換と置換は同時に使える。ただし、se te ve xeによって語構造は変わり、x5はx1に、x5はx1になる。
よって、もともとx1だった項はx5なので、置換標識はfuとなる。
le karce cu xe klama fu mi
となる。

2011年8月7日日曜日

wikibooksノート006第6章その1・終端子

ロジバンにおける終端子は自然言語にありがちな曖昧性を除去する。
非常に重要な単語の類である。

leなどの冠詞がsumtiを開始させたら、kuがそのsumtiを終了させる。
mi fu le karce ku cu klama
私は車で来る。
karce: x1はx2(客/荷)・x3(原動力)の車
klama: x1はx2(終点)にx3(起点)からx4(経路)をx5(方法)で行く/来る
この文ではle karceというsumtiを終端子、kuが終了させている。この文ではkuは省略できる。

抽象子nuで開始された文は、終端子keiが終了させる。
mi nelci le nu la taroum. sanga kei
私は太郎が歌うのが好きだ。
nelci: x1はx2(物/事)を好む/好き/気に入っている
sanga: x1はx2(音楽)をx3(聴衆)に歌う/詠唱する
この文では、nuで始まった句がkeiで終了さている。この文ではkeiは省略可。

2011年8月6日土曜日

wikibooksノート005第5章その1・文の入れ子、抽象子

文を入れ子にするときは抽象子nuを使う。

mi nelci le nu la taroum. sanga
私は太郎が歌うのが好きだ。
nelci: x1はx2(物/事)を好む/好き/気に入っている
sanga: x1はx2(音楽)をx3(聴衆)に歌う/詠唱する

この文は
mi nelci le yyyyy
という文(yyyyyは任意のgismu)に、
la taroum. sanga
という文を入れ子にしたものである。
この場合、leはsumtiが来ることを示しているだけである。nuとは関係がない。

抽象子はnuだけではないが、ここではこれだけを扱う。

2011年8月5日金曜日

復習の例文001

3章までの内容を復習するために簡単な会話文を作った。

A: coi miktan.
B: coi
A: do mo
B: mi sanga le do zgike
A: xu fe do xamgu
B: go'i

coi: (あいさつのかけ声)
sanga: x1はx2(音楽)をx3(聴衆)に歌う/詠唱する
zgike: x1はx2に演奏/制作される音楽
xamgu: x1はx2にとって、x3(基準)で良い/好ましい

最初の2行はあいさつである。miktan.は人名。
3行目は「何してんの?」くらいの意味の文。moでselbriをたずねる。
4行目、「私はあなたの曲を歌っています。」「mi sanga le zgike pe do」とも言える。「mi le do zgike cu sanga」とも言える。「cu」はzgikeとsangaがtanruにならないために必要。
5行目、「あなたにとって良いですか?」xuが真偽を問う疑問。feで第2変数であることを示す。
6行目、「はい」go'iで前のselbriを繰り返す。

wikibooksノート004第3章その3・所有

peは関連を表す。所有より弱い。
poは所有を表す。
po'eは譲渡不可の所有を表す。自分の腕、親など。
しかし大体、peで事足りる。所有を強調する場合、poを使う。po'eはほとんど使われない。

la viton. pe la taroum.
太郎のヴィトン(太郎は借りているだけかも知れない)
「la la taroum. viton.」は不可。

le ckafi pe la taroum.
太郎のコーヒー
ckafi:x1はx2(種類)のコーヒー
以下の1文は同じ意味。
le la taroum. ckafi

le ckafi pe le patfu
父のコーヒー
patfu:x1はx2の父親
(le le patfu ckafiは不可なのか?現時点で筆者には分からない。)

le ckafi pe mi
私のコーヒー
以下の1文は同じ意味。
le mi ckafi

le ckafi pe ma
誰のコーヒー?
以下の1文は同じ意味。
le ma ckafi

la viton. po la taroum.
太郎の(太郎が所有する)ヴィトン

le ckafi po la taroum.
太郎の(太郎が所有する)コーヒー

le ckafi po le patfu
父の(父が所有する)コーヒー

le ckafi po mi
私の(私が所有する)コーヒー

le patfu po'e la taroum.
太郎の父

2011年8月3日水曜日

wikibooksノート003第3章その2・疑問文

真偽を尋ねるxu
「はい/いいえ」で答える疑問文を作るときは文のどこでも良いので「xu」をつける。

xu do klama fu le karce
あなたは車で来るの?
klama:x1はx2(終点)にx3(起点)からx4(経路)をx5(方法)で行く/来る
karce:x1はx2(客/荷)・x3(原動力)の車

はい/いいえ
klama / na klama(selbriをそのまま繰り返す。)
go'i / na go'i(go'iは前文から疑問を取り除いたのと同じ意味である。)
mi klama fu le karce / mi na klama fu le karce

sumtiを尋ねるma
尋ねたい項のところにmaを入れる。

ma klama fu le karce
誰が車で来るの?

mi klama ma fu le karce
私はどこへ車で行くの?

mi klama fu ma
私は何(交通手段)で行くの?

selbriを尋ねるmo
selbriをmoにおきかえれば、各項の関係を聞ける。

do mo mi
あなたは私にどうしたいの?/あなたは私の何なの?

la taroum. mo
太郎って何者?/太郎って何してるの?

ti mo
これは何?
ti:これ

2011年8月2日火曜日

wikibooksノート002第3章その1・命令文

ko
koは聞き手、すなわちあなただが、doと違い命令文を表す。

ko nelci la taroum.
太郎を好きでいなさい。
nelci:x1はx2(物/事)を好む/好き/気に入っている
この文では好きである主語に対する命令である。

la taroum. nelci ko
太郎に好かれなさい。(太郎があなたを好きでいるようにしなさい。)
この文では好かれる部分に命令されるあなたが入っている。

ko ko nelci
自分を好きになりなさい。(あなたがあなたを好きであるようにしなさい。)

.e'o
丁寧にするにはkoの入っている文の最初に.e'oをつける。
.e'o ko nelci la taroum.
太郎を好きでいてくれませんでしょうか。
.e'o la taroum. nelci ko
太郎に好かれるようにしていただけませんか。

wikibooksノート001第2章・文の作り方の基本

第1章はこのブログでは取り扱わない。wikibooks本家を参照されたい。

mi dunda la viton. do
私はヴィトンをあなたにあげる。
mi:私(話者)
dunda:x1はx2をx3(者)に与える/贈る/授ける
do:あなた(聞き手)
以下、4文は同じ意味の違う表現方法
mi la viton. do dunda
mi la viton. dunda do
mi la viton. do dunda
fe la viton. do dunda fa mi
feはx2(第2項)、faはx1(第1項)を表す。x2の後には何も明示されなければ、必ずx3が続く。よって、「do」はx3である。

mi dunda le cukta do
私は本をあなたにあげる。
cukta:x1はx2(内容)・x3(著者)・x4(読者)・x5(媒体)の本/文献
次の1文は意味が違う。(「私は与えるという内容であなたが著者のその本???」どういう意味かは現段階の筆者は分からない。)
mi le cukta dunda do
この場合、次の単語がselbriであることを表す「cu」が必要であり、次のようになる。
mi le cukta cu dunda do
このように、gismuをsumtiとして使う場合は注意が必要である。

do dunda zo'e mi
あなたは私にくれる。
何をくれるかは興味がない・重要でない・知っている・了解済みである。
zo'eは項に何も入れないことを意味する。
「do dunda mi」は「あなたは私をあげる。」であるので注意。
zo'eを使わない場合、「do dunda fi mi」となる。fiはx3(第3項)であることを示す。

wikibooksのロジバンの使い方

現在、ロジバンを日本語で学べるサイトは限られている。そして体系的に学べるサイトはwikibooksくらいだろう。
ロジバン/目次
しかし、これは非常に難解である。抽象論ばかりで、なかなか覚えられない。どちらかというと、同じくwikibooksの
Lojban For Beginners 日本語訳
の方がわかりやすい。ただし、これを使ってもそうそう覚えられるものではない。
そこで当ブログではLojban For Beginners 日本語訳にそって可能な限り例文をあげていく。もちろん、すべて正しい保証はない。